愛知県一宮市にある真清田神社(ますみだじんじゃ)。
こちらには、弘法大師と龍についての伝説があります。
ある年、尾張を大干ばつが襲いました。
一宮村では、弘法大師に雨乞いを依頼。
弘法大師は、茅草で龍を作りこれに命を吹き込みました。
しかし龍は、「天上天下の龍は,全て龍王に逆らって、雨を降らせようものならその龍の命はないでしょう」といいます。
弘法大師は、「禁を破り犠牲となったなら、神としてお前を望みの社に祀ろう」といいました。
龍は提案をのんで、天に昇っていき、やがて豪雨となりました。
人々は喜びましたが、次の瞬間、ばらばらになった血まみれの龍の胴や足が落ちてきました。
(この龍が熱田神宮に祀られたという説もあるようです)
JR尾張一宮駅から徒歩10分のところに真清田神社はあります。
鳥居をくぐると、立派な楼門。
楼門をくぐって左手が手水舎、その奥が授与所になっています。
こちらの手水舎では、祈雨祈祷の龍神の象徴がお出迎え。
さっそく伝説の一端に触れることができました。
さて、本殿に向かおうとすると、授与所の奥にもうひとつ手水舎のようなものがありました。
近づいてみると、手水舎ではなく、神水舎と呼ばれるものでした。
左から御神水、井戸、おもかる石が並んでいます。
この、盛りだくさん加減に驚きました(笑)
まずは、左にある御神水。吐水龍といいます。
ジョウゴが置いてあったりするので、きっと、こちらのお水を持ち帰る人が多いのでしょう。
ありがたく一口いただきました。
その右には井戸があります。
「水面に顔が映るまで、のぞき込んで下さい」
「悠久の昔から明神様は、御霊水と井戸の信仰」
「子供も大人も家族そろって無病息災」
と書いてあります。
恐る恐る顔が映るまでのぞき込んでみました。
かなり乗り出さないと映りません。ちょっと怖い(笑)
そして、その右隣には、伏見稲荷大社にもある「おもかる石」がありました。
「おもかるさん」「家族円満」と書いてあります。
もちろん、持ち上げてみました。手前のピカピカのほうですよ。
想像より重くて凹みました(苦笑)
さて、いよいよ本殿にお参りです。
本殿の中は撮影できませんが、広々した厳粛な空間のまっすぐ正面に、大きな御神体の鏡が鎮座されていました。
しばし、見とれてしまいました。
こちらの、ご祭神は、
天火明命(あめのひあかりのみこと)
天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫神で、天照大神と同じく太陽の神です。
創建は非常に古く、神代の時代と言われています。
本殿は、戦災で焼けてしまったのが、昭和30年代に再建されたものです。
本殿内部の扉や柱桁は、伊勢神宮から特別に下賜を受けた古材が使われています。
さすが一宮。
その地方を代表する神社ですので、とても立派で御神気に溢れています。
楼門をくぐって右側には、お稲荷さんが祀られていました。
「富島稲荷」とあります。
不思議なことに真清田神社の公式サイトではまったく触れられていないんです。
お参りさせていただきましたが、どちらも、とてもインパクトのある狐さんです。
こちらの末社は独特の雰囲気を放っていました。
そして、敷地内にもうひとつのお稲荷さんが。
「三八稲荷社」とありました。
こちらは、末社にしてはとても存在感があり、まるで真清田神社に隣接している別の神社という感じでした。
なので、別の機会に詳しく紹介させていただきます。
真清田神社(ますみだじんじゃ)
【所在地】
〒491-0043 愛知県一宮市真清田1丁目2−1
【交通アクセス】
JR尾張一宮駅、名鉄一宮駅から徒歩10分
【問い合わせ】
TEL:0586-73-5196
【公式サイト】
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