前回の続きです。
さて、下山路を先に進みます。
まもなく、開けた土地に出ました。
案内板を見ると「御膳谷」といい、200もの社や祠がありました。
その、中で中心的な建物がこちら「祈祷殿(御膳谷奉拝所)」です。
毎日、朝、夕に山の神々にお食事をお供えする場所です。
祈祷殿を取り囲むように末社がたくさんあります。
その中でも、ひときわ立派な末社が二社ありました。
一社は、祈祷殿の裏手にある「力松社」です。
力松大神とはどのような神様かはわかりませんでした。
そしてもう一社が、祈祷殿の裏手にある「奥村社」です。
狛犬ならぬ狛馬が目を引きます。
ニンジンの供え物を見かけることもあるとか。
伏見稲荷の多くの末社に共通しているのが、末社の中のすだれの部分に、このように参拝者の名刺が貼り付けられていることです。
他では見かけませんね。
さて「御膳谷」を後にして先に進むと、有名な「眼力社」があります。
「眼力さん」とも呼ばれています。
眼力大神、石宮大神が祀られています。
目の病気に良いほか、転じて先見の明=眼力が授かるご利益で知られ、会社経営者や相場関係者も多く参拝します。
眼力社の内部です。
他の末社より鳥居の奉納が多い気がします。
眼力社の鳥居横にある手水舎。
狐さんが逆さまになって竹を加えています。
手水舎の神獣は多くは龍ですが、狐とはお稲荷さんらしいです。
右奥に見えているのは、電気に関する仕事をしている人にご利益のある「常吉大神」を祀る社です。
先に進みます。
人が少なくて快適です。
杉の木を祀った末社がありました。「大杉社」です。
写真じゃわかりにくいですね。
正面奥のしめ縄が締められているのが杉の大木の切り株です。
切り株といっても2.5mくらいあります。
木材業者や大工・建築・工務店関係者に厚く信仰されています。
さらに下山路を進みます。
それにしても鳥居が多いですね。
これこそが伏見稲荷のシンボルです。
2010年の調査によると、人が通れるサイズの鳥居の数は、麓から稲荷山の全エリアで3381基だそうです。
ときおり真新しいものも見かけますので、現在(2017年)では、3500前後なのではないでしょうか。
なお、境内にある朱の鳥居はすべて奉納されたものです。
鳥居を奉納する慣習は比較的最近のことで、江戸時代から明治時代に建てられ始めました。
今回はここまで。
次回「8.稲荷山からの下山・仏教混じりのディープなエリアを通って帰還」に続きます。
伏見稲荷大社
【所在地】
〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
【交通アクセス】
JR奈良線・稲荷駅下車 徒歩直ぐ
京阪本線・伏見稲荷駅下車 徒歩5分
【問い合わせ】
TEL:075-641-7331
【公式サイト】
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