東京都江東区木場にある洲崎神社。
小さいながらもしっかり整備されています。
ちょうど、地元の企業の社員であろうご一行が祈祷を受けていました。なんかラッキーな気かしました。
ご祭神は、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)様。
弁天様です。
そして水の神でもあります。
アマテラスがスサノオの剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の中の一柱。
ちなみに、この三女神は宗像三女神(むなかたさんにょしん)と呼ばれ、
『古事記』の記述では、
多紀理毘売命(たきりびめ)
市寸島比売命(いちきしまひめ)…書によって微妙に字が違います
多岐都比売命(たぎつひめ)
とされています。
ちなみに、市杵島比売命様は、広島の厳島神社や神奈川県の江島神社の神様でもありますね。
洲崎神社の創建は比較的新しく、
「元禄十三年(1700年)護持院隆光大僧正のご尽力により、江戸城中紅葉山に五代将軍綱吉公の御生母桂昌院の守本尊である弁財天(弘法大師作)と稲荷社を祀り洲弁天社と称した。以来当社は江戸の観光名所として栄え、明治の神仏分離の際洲崎神社と改める。」
とあります。
かつては観光名所だったんですね。
今日は企業でご祈祷されていたように、現在も地元の信仰が篤いのでしょう。
境内には末社として弁天社が一社、稲荷社が二社あります。
そのうちの一社は「豊川稲荷」とありました。
あの愛知県にある有名な豊川稲荷は仏教寺院なので、こちらの「豊川稲荷」とは関係ありません。
こちらの狛犬は、ちょっと変わったポーズをしています。
というか、妙に現代的な造形ですね。
今どきの特撮のクリエーターがデザインしたような。
威圧感はすごいですけど、かっこいいですね。
狛犬って、その神社の個性が出ますね。
ここの狛犬さん好きです。
また、境内に「波除碑」(東京都指定有形文化財)があります。
悲しい話ですが、かつて高潮で多くの死者、行方不明者が出たそうです。
東京都教育委員会の掲示より引用させていただきます。
寛政3年(1791)9月4日、深川洲崎一帯に襲来した高潮によって付近の家屋がことごとく流されて多数の死者、行方不明者が出た。
幕府はこの災害を重視して洲崎弁天社から西のあたり一帯の東西285間、南北30余間、総坪数5,467坪(約1万8000平方メートル)を買い上げて空き地としこれより海側に人が住むことを禁じた。
そして空地の東北地点(洲崎神社)と西南地点(平久橋の袂)に波除碑を建てた。当時の碑は地上6尺、角1尺であったという。
石碑は砂岩で脆く、震災と戦災によって破損が著しい。現在地は原位置から若干移動しているものと思われる。
建設は寛政6年(1794)頃で碑文は屋代弘賢によるものと言われている。
洲崎神社
【所在地】
〒135-0042 東京都江東区木場6丁目13−13
【交通アクセス】
東京メトロ東西線 木場駅徒歩2分
【問い合わせ】
TEL:03-3644-1092
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