長野駅から歩いて10分くらいのところに西光寺はあります。
ネットで「西光寺」と検索すると山のように出てきますが、
ここは正式には、「かるかや山 西光寺」です。
善光寺参詣の人々が必ず立ち寄る寺として栄えてきました。
刈萱上人・石童丸ゆかりの寺で、親子の悲話を絵を用いて説明する絵解きをしてくれる人気のお寺です。
絵解きとは、説教・唱導(仏の道に導くため、教えを説くこと)を目的とする、宗教者による絵画を用いた文芸・芸能で、紙芝居のようなものでしょうか。
山門の右側には、お地蔵様が並びます。
山門をくぐると
わりと大きな境内ですね。
山門をくぐって左側を見ると
左から知恵と学問の仏をまつる園通殿六角堂、刈萱塚、お稲荷さんが並びます。
山門から正面の本堂へ向かうと、善光寺七福神巡りの第一番寿老人が祀られています。
福徳・財運・長寿の神とされています。
ちなみに「善光寺七福神巡り」とは、
1.寿老人(かるかや山西光寺)
2.大黒天(大国主神社)
3.福禄寿(西後町秋葉神社)
4.弁財天(住生院)
5.布袋(THE FUJIYA GOHONJIN)
6.恵比寿(西宮神社)
7.毘沙門天(善光寺世尊院釈迦堂)
です。
本堂の右側には、刈萱上人と石童丸の銅像が立っています。
刈萱上人・石童丸の説話について、簡単にあらすじを紹介します。
(「ゆうこさんの太宰府案内」サイトから、櫻井裕子さん作の文を引用させていただきます。)
石童丸の父は石童丸が生まれる前に出家するために京へ行きました。
石童丸がどうしても父に会いたいので母は2人で京へ行くことにしました。
石童丸の姉は手作りの衣を父にと持たせました。
石童丸の父は高野山に移ってました。高野山は女人禁制です。
石童丸は1人で高野山に登り、父うを探しました。
親切なお坊さんが父は死んだと教えてくれました。
石童丸が山から降り母にそう伝えると母は嘆き亡くなりました。
石童丸は高野山に登り、親切なお坊さんに衣をあげて、母を弔ってもらいました。
苅萱関に戻ると姉も死んだばかりでした。
1人になった石童丸は高野山に登り、親切なお坊さんに弟子にしてもらいました。
親切なお坊さんは本当は石童丸の父で、正体を知られたくありませんでした。
石童丸の父は長野の善光寺に去って行きました。
(説経「かるかや」、浄瑠璃「苅萱桑門(どうしん)筑紫いえずと」宗輔)
また、山門の脇には、長野県最古の一茶句碑がありました。
長野県最古の芭蕉句碑もあるそうです。(見逃しました)
長野駅と善光寺の中間にあるので、善光寺にお詣りの折は、立ち寄られてはいかがでしょうか?
かるかや山 西光寺
【所在地】
〒380-0826 長野県長野市北石堂町1398-1
【 交通アクセス】
JR長野駅より
徒歩/7分
バス/善光寺行きバス「かるかや山前」下車、徒歩O分
駐車場(普通車10台・中型バス1台、大型バスは近隣駐車場に御案内します。)
【問い合わせ】
西光寺寺務所 TEL:026-226-8436
【参拝時間】
冬期:8時~16時半
夏期:8時~17時
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